株式会社 関東総建 | 代表取締役

佐藤 重郎 氏

どのような想いで会社を立ち上げたのですか

1990年代のバブル期、当時私は30代でした。周りにいた社長たちが超高級車で現場作業に来る姿や、それまで食べた事がないものも沢山御馳走に成り、羨ましくてたまりませんでした。
数年後、「バブル崩壊」と共に底値というほどの下落が来ましたが、その余韻が残った事も有り、私は実行予算を預かって収益管理もしていました。でも、まだ十分利益の取れる単価が有りました。それならば自分が頑張って、汗して働けば利益が出せる。収入が今より取れる。それが、起業の発想でした。
33歳の時に、同僚(現専務取締役)と出会えたことを機に会社を立ち上げました。当時はマンションなどの建物建築をメインにしていましたが、がむしゃらに仕事に励んできたことが実を結び、創業2年目には通信鉄塔のお仕事を任せてもいただきました。
日々、全力で仕事に取り組んできたからこそ、今日までに多くの仲間に囲まれながら順調に事業を拡大することが出来たと感じています。

どのような理念・想いで事業を展開していますか

弊社は公共・民間の土木建築工事や移動体通信設備の工事などをメインに行っており、地域におけるインフラ整備の一端を担っていることへの誇りを持って事業をしています。例えば、2011年の震災以降、通信インフラの重要性は日々増しています。我々は、この通信インフラの整備を通して、日常で携帯電話が利用できるための設備の整備をしています。
このように世の中の様々なインフラが滞ると、多くの方が困ってしまうという強い責任感と自負で事業を行っています。

5年後・10年後の会社のビジョンを教えてください

「更なる社会貢献」と「次世代の台頭」この2つを軸に会社のあるべき姿を見ています。
近年、数多くの自然災害が発生しています。そんな時に情報ネットワークの役割は極めて重要です。我々は、そのような緊急事態時でも世の中の通信インフラが滞らないよう、作業に取り組んでいます。今後はそのような緊急体制を更に強化していくことで、社会への貢献をしていきたいと考えています。
また、そのような緊急事態時の作業では非常に難しい判断に迫られることもあります。そのような難しい判断ができる人財の教育にも力を入れていき、今後の会社を引っ張る次世代のリーダーを育成していきたいです。

人財育成で、大事にされていることはありますか

1番大切なのは、人の「心」を掴むということです。
人の気持ちを掴むことが出来なければ従業員はついてきません。その為に、従業員の日々の姿をよーく観察しています。毎日の挨拶や仕事している姿、顔色など、日々細かく観察することで1人ひとりの変化を見逃しません。不安がありそうだなと感じたときには、タイミングを見計らって声を掛けるようにしています。相手の不安を感じ取り、何に興味を持っているのかなど相手の気持ちを理解するのは日々の積み重ねが大切です。
日々、従業員の細かい表情などを観察することで相手の気持ちを理解することをとても大事にしています。

どのような教育・成長機会がありますか

資格取得の支援と自己成長の機会が豊富です。
法令で決められた資格がないと現場で多くの機器類が扱えません。なので、国家資格や免許などの費用は会社で全額負担することで資格支援をしています。
覚えなければ成らない事は繰り返さなければ身に付きません。反復することで基礎を身に付け、その応用が出来なければ成長と言えません。つまり、どんどん興味を深めてもらうことが大切だと考えています。「興味あることを学びたい」と人は思います。
「知りたい」「学びたい」と気持ちが育つように、従業員をよく観察し、何が向いているのか声掛けすることで得意分野を活かせる教育を大切にしています。

これから業界にチャレンジする若者へメッセージ

我々の会社は、業界の知識や能力を身に付けることはもちろんですが、建築にとどまらない分野の知識も身に付けることができます。
現代社会では、多様なスキルを身に付けることが大切です。変化のスピードは速く、変化に対応できる能力が今後ますます必須になります。我々は、社員1人ひとりに専用PCを支給します。報告書のまとめやデータ整理など基本的なPCスキルが身に付くのはもちろん、興味持ったことを沢山調べてもらいたいからです。
若い人たちには、建築・建設作業員としてのスキルだけでなく、これからの時代で活躍していく為の幅広いスキルを身に付けて建築・建設業界で活躍していってもらいたいです 。